nyouso1

一般的には手の保湿アイテムとして使われることの多い尿素ですが、ネット上では黒ずみにも効果があると書かれている記事も見かけます。

 

実際のところ、尿素が黒ずみにどれだけ効果があるのか、成分から効果を検証していきます。

 

尿素とは尿から作られているわけではない

toire

まずそもそも尿素って何?ってところですが、尿素という名前を聞いて、誰もが一度は『おしっこ』のことを想像されたことがあると思います。

 

ただ、当然ですが、尿素はおしっこである尿から作られているわけではありません。尿素はアンモニアと二酸化炭素を合成して作られる有機化合物です。

 

人間は代謝することで、腸内や腎臓でアンモニアが生成されます。このアンモニアは人間には毒性の強い物質なので、肝臓で尿素へと分解されて尿として排出されます。

 

つまり、尿素は尿から作られているわけでないけど、尿には尿素が含まれているのです。

 

だからといって、尿を皮膚にわざわざかける人はいないと思いますが、尿には当然細菌も含まれているので、くれぐれもご注意下さい。。

 

尿素に含まれている主な成分と効果

尿素は、あかぎれやひび割れなどの、荒れた手に効果的とされるクリームに入っていることが多いです。

 

それは尿素には主に次の2つの効果があるからです。

 

✔保湿作用
✔角質溶解作用

 

保湿作用

尿素にはNMFといった天然保湿成分が含まれています。NMFは元々人間の角質層に存在している保湿成分で、水分を抱え込み、肌の潤いをキープしてくれる役割があります。

 

またNMFは角質層の水分保持の約2割を担っているとされています。

 

角質溶解作用

尿素にはタンパク質を分解する効果があるので、肌表面の古い角質を溶かして、肌の新陳代謝を促す効果が期待できます。

 

尿素で脇黒ずみを治すのは難しい

batu-ng1

それでは本題ですが、尿素クリームなどで黒ずみを治すことはできるのでしょうか。結論から書いてしまうと、尿素クリームだけで黒ずみを治すのはとても難しいです。

 

一般的に黒ずみを治す方法は次の3つのいずれかの方法が必要です。

 

✔メラニン自体を還元化させて薄くする
✔メラニンを生成するメラノサイトの働きを抑制する
✔肌の新陳代謝を促し、黒ずみ部分を肌から落としていく

 

尿素には角質溶解作用があるとお伝えしたので、3つ目の『肌の新陳代謝を促し、黒ずみ部分を肌から落としていく』効果は期待できます。

 

ただ、実際問題、尿素クリーム塗るだけで、黒ずみが治るのかというとそれは別問題です。

 

尿素の角質溶解作用はそれほど強くない

一般的に肌の新陳代謝を促して黒ずみを治していく場合、ピーリング石鹸などを使うのが一般的です。

>>脇黒ずみにピーリング石鹸は効果があるのか

 

ピーリング石鹸にはAHA(グリコール酸)、BHA(サリチル酸)といった角質溶解成分が入っているのですが、これらの成分と比べて、尿素に含まれている角質溶解成分は効果がそれほど強くありません。

 

つまり尿素だけで、黒ずみを肌から剥がし落とすほどの新陳代謝を期待することはできないのです。

 

黒ずみの生成を止める効果はない

黒ずみというのは、一度できたらそれで終わりではありません。日常生活や剃毛処理などによって、肌は日々刺激を受けているので、黒ずみの元であるメラニンは『生成され続けています』。

 

kakusitu-hada

 

メラニンを作り出す、メラノサイトは基底層というところに存在しているのですが、メラニンは日々基底層にあるメラノサイトから『作られ続けています』

 

つまり、いくら新陳代謝を促して、肌表面の黒ずみが薄くなろうと、下から黒ずみの元が作られている限り、黒ずみを治すことはできないのです。

 

黒ずみ予防効果として使うのはあり

尿素の角質溶解作用はそれほど強くない
✔肌深部から発生する黒ずみの生成を止める効果はない

 

これらの理由から尿素で黒ずみを治すことはできないということが分かりましたが、全く何も意味がないわけではありません。

 

黒ずみを予防するうえで保湿はとても重要な働きをしてくれます。詳しい説明は省きますが、肌の水分量を高めることはバリア機能を高めることに繋がります。

 

そして、バリア機能が高まると、剃毛処理や日常生活の擦れによるメラニンの発生を抑制することに繋がります。

>>脇黒ずみを解消するのに保湿が超大切な理由とは

 

また、尿素による肌の新陳代謝効果は、黒ずみを治すことまではできなくても、黒ずみがこれ以上悪化するのを防ぐことには繋がります。

 

なので、それほど強い黒ずみに悩んでいるわけではなく、黒ずみがこれ以上悪化するのを防ぎたい、という人は使ってみる価値はあるでしょう。